今日も思わずパチンコに行ってしまった。
エヴァを打とうと思ったが、満席…。
しかたなく、スーパー海物語だ。
端から二番目の席。


海。何度やめてしまおうかと考えたか、わからない。
こんなのは時間の無駄だ、と自分に言い聞かせようともした。
それは、たぶん間違いではない。
けれど、私は、淡々と打ち続けることに慣れている。
ずっと淡々と打ってきたのだ。
自分だけではない。
みんな、淡々としている。
それが現代の魔法の呪文。
ジャカジャカジャン、いくわよ!
みんな平凡にしている。
ジャカジャカジャン、出してね!
これで良い。
そうやって、淡々と、ジャカジャカ打っているうちに、何か少しだけ、何か一時だけ、盛り上がって、
笑って、また忘れてしまうのだ。
そうに違いない。
ジャカジャカジャン。
みんな、そうしているのに違いない。
もうすぐ大当たりがやってくる、と信じている。
きっと、大当たりがくる。
きっと、自分にも、その機会があるはずだ。


そうして、数千円だけ稼いだ。
そうして、本当に退屈な日曜日が終った。
このくらいのレベルになると、そんな退屈さを耐え忍んでいる自分が、けっこう清々しく思えてきて、まんざらでもない。
たぶん、マラソンをしていてハイになるようなものだ。
アドレナリンのせいだろうか。