何故、絶命…!?

行きつけの接骨院の先生が交通事故で死んだ。
まだ若く、とても感じのいい人だった。
あの先生なら、こんな時代にあっても平和な生きかたができただろう。
彼自身もそれを望んでいたのだろうけど、それは達成されぬままに終わった。
一方で、平和を無為と感じ、それに耐える力を持たない者たちが生き残っているところを見れば、造物主は公平であるのかもしれない――悪意に満ちているという点においては。