昨日見た夢

「……正解! いよいよ次の問題で100万円、という事ですが、自信は?」
「愚問ですね、さっさと1000万持って帰りたいくらいですよ」
「すごい自信だ! ……では問題。次の漫画のうち、アメリカで実写版の映画が放映されるのはどれ?
A、北斗の拳  
B、ジョジョの奇妙な冒険
C、ドラゴンボール 
D、魁!男塾


「………っ!」
明らかに動揺を隠せない回答者斉藤。
「時間はたーっぷりあります。ライフラインも3つ残っている。」
そう話しているが、みのの表情は「さっさと答えろ」と言わんばかりの顔をしている。
答えは勿論Cだ、Cなのだが……。
「……ええと、Cです、ね。はい」
「ファイナルアンサー?」
ここでファイナルアンサーと言ってしまえばどんなに気が楽なのか。
次の問題に進み、当然おれはその問題も楽に答える事が出来るだろう。
が! ここでジョジョが出てきた以上! 触れん訳にはいかんだろうッ!
「…ふ…ぞ…ート……も…ほど…ヒー」
なにやら呟くおれ。
「……え!?」
「るえる…ハ…ト つきる…ど…ト」
「え? なんと?」
「震えるぞハート! 燃え尽きるほどヒート!!」
「え? え?」
「答えはC! だがおれは、あえてこう言おう! 映画になる期待と希望を込めてBと!」
「ファ……ファイナルアンサー?」
「ファイナルアンサーッ! そしてお前は『残念、正解はCのドラゴンボール』と言うッ!」
「…………………………残念ッ! 正解はCのドラゴンボール! はッ!」
バー( ´-`)ーン
「アリー・ヴェデルチ!(さよならだ!)」
感涙を流すみの。そして惜しみない拍手と湧く会場。
決して語られる事の無いミリオネアがそこにあったという……。